





SOLD OUT
60×60cmの正方形のキャンバスに油彩です。
濃紺の背景に黄金の点、線、面で構成されています。
他の作品では1枚の絵画の中に1つのテーマを設け、1つの回答を(私なりに)表現しています。(常にマイノリティ的な回答・主張を表現しようとしてます。)しかし、この「曼荼羅」は(仏教における曼荼羅がそうであるように)1つのテーマ・問いかけに対して、並列に複数の答えを表現しています。36個の答えそれぞれに上下関係はなく、それぞれが正解とでも言うような絵の在り方です。 背景の濃紺は深い宙の色を意図しています。金による表現は、そんな広大な世界(宇宙)のなかで、僕というちっぽけな個人が「美しいな」と思える法則を羅列した、か細いながらも輝こうとした一抹の表現の集合体です。 また、解像度的な試みとも言うのでしょうか。仏教における曼荼羅が諸仏の像を複数描かれており、それら全体として1枚の曼荼羅であるように、見る距離によって、受ける認識が異なるような絵としています。遠くから見てもバランスよく、1枚の絵としてまとまっていることを目指し、近くで見ても、36個のパーツそれぞれが今度は1枚の絵になっているような。そんなことを考えながら制作した1枚です。